スポーツイベントでの通訳

カンタン・パイェット

翻訳と通訳とはよく混同される二つの言葉です。しかし、通訳者の仕事の仕方について言えば、翻訳者に比べて国内でも海外でも可能だし、直接人との関係に基づく仕事です。また、翻訳者と同じように、通訳者が取り扱う話題の種類は幅広いです。それを詳しく紹介する為、改めてスポーツイベントと関係ある通訳に注目しましょう。

1・スポーツの場面の通訳者

スポーツ通訳は、業界全体からみれば特殊な分野です。スポーツ業界だけで通用する通訳ではなく、幅広い分野で通用する能力を身につけたいという方は、技能研修などに参加して基本だけでも学んでおくとよいでしょう。スポーツの場面の通訳者は簡単ではなくて、責任があり、やはりきつい役割のある仕事です。スポーツの世界で活躍している通訳者の多くはフリーランスのキャリアから経験及び自信を重ねつつ、メディアで多く放送されるという役割を心得ています。通訳者として特別なスポーツやイベントに出る前に、様々な言語を上手に話せることだけでは十分ではなく、必ずそのスポーツやイベントについて大変興味を持ち、精通することが一番大切な点です。サッカーワールドカップ、オリンピックなど国際大会イベントは毎年開催されるわけではないので、だいたい代表的な部分は毎週の競技会および選手権大会です。まず、定期的に開催されて通訳の需要が継続し、有名な選手と知りあうチャンスもあって、ハイレベルパーフォマンスを観戦することも便乗できます。さらに、スポーツチームや劇団などの特定団体に所属して仕事をします。サッカーの場合、クラブに所属するのが一般的です。その場合には、通訳者は選手と同様にチームウエアを着て担当していて、まるでフルメンバー・正会員の地位であるということは素敵でしょう。

いろいろな場面でスポーツ通訳や翻訳が必要になります。例えばこのような仕事があります。

練習中や試合中(選手と監督が別な言語で指示やアドヴァイスを伝う。逐次通訳)
試合後のインタビュー(テレビなど色々なメディアで放送して生中継のプレッシャーのコントロールが大事。逐次通訳や同時通訳)および記者会見(選手、監督、代表者とともに固定期間で逐次通訳)
テレビ出演(チャンネルでだいたい逐次通訳を行う)
翻訳作業(書類の翻訳)など。

スポーツ通訳には、「演じる力」「共感する力」が求められます。この能力が欠けていると、言葉や感情が上手く伝わらないことがあります。通訳の役割は、話し手の話を伝達することですから、特別な用語、本質的なメッセージを同じ強さで伝えるためには、話し手の個性や表現方法を考慮しなければなりません。自分の強みを見せることが大切なんですが、通訳者の仕事は裏方に徹し、所属してる特定団体に寄り添って働なければなりません。特に記者会見などでは一歩退いて自分の役割を貫くことも求められます。

2・国際イベント

スポーツ通訳でもう一つの重要な側面があります。国際、世界的なイベントが開催される時、当然通訳者の職業はさらにレベルが上がります。つまり一定期間選手のパーフォマンスを観るのと同じように、全世界が通訳者たちのパーフォマンスを考慮しつつそのイベントをもっと楽しむことができます。最初に説明した通りに、メディアで放送されることの多い役割なので、強い責任感がとても大切な特性です。

オリンピックやワールドカップの場合、募集はそのイベントの開幕の何ヶ月前また一年や二年前に行なわれています。募集広告が出ると、経験者がもちろん優先されますが、原則として未経験者でも応募できて、彼らはボランティアの役割で働いて特に観衆や普通のお客様の担当をすることです。経験を持つ通訳の場合は、通訳の仕事および翻訳の仕事をする可能性もあります。その二重の役割を担うには組織力が必要です。

また一方では、未経験であっても、やる気があればどんなことにも挑戦できるので、一番大切なのは自分のことを信じて、最終的には国際的なイベントや全世界レベルのイベントを担当することも可能です。


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